ドローンでの空撮を始めたいけれど、「どの機種を選べば失敗しないのか分からない」と感じている方は多いでしょう。空撮において重要なのは、安定した飛行性能、高画質なカメラ性能、そして操作のしやすさです。
この記事では、これから空撮を始めたい初心者や、より高品質な映像を目指したい中級者に向けて、実績・信頼性のあるドローンシリーズを3つ厳選してご紹介します。
1. DJI Miniシリーズ

200g未満の軽量設計が最大の特徴で、航空法の規制が一部緩和されるドローンです(※2022年6月20日以降の法改正により、200g未満は機体登録義務の対象外となる場合あり)。
代表的な機種:DJI Mini 3 Pro、Mini 4 Pro
主な特長:
- 4K高解像度動画に対応(Mini 3 Pro以降)
- ジンバルによる安定した撮影で、風にあおられても映像がブレにくい
- 自動追尾やクイックショットモードにより、初心者でも映画のような撮影が可能
- コンパクトで持ち運びやすく、旅行先でも気軽に使える
【活用シーン】
風景撮影・旅の記録・屋外でのVlog撮影など。狭い場所や目立たない空撮にも最適です。
2. DJI Airシリーズ

より高品質な映像を追求したい方に向けた、ミドルレンジの人気シリーズです。
代表的な機種:DJI Air 2S、Air 3
主な特長:
- 1インチCMOSセンサー(Air 2S)で、暗所や夕景の描写力が大幅向上
- 4K/60fps撮影、HDR対応で滑らかな映像表現が可能
- アクティブトラック(自動追尾)、マスターショット(自動編集付き撮影)、障害物回避などの高度な自動飛行モードを多数搭載
- 飛行時間は最大約30分(Air 2S)と長め
【活用シーン】
映像制作・観光PR動画・イベント記録・結婚式撮影など、クオリティ重視のシーンで活躍します。
3. Autel Robotics EVO

代表的な機種:EVO Nano+
主な特長:
- 4K HDRカメラ搭載、f/1.9の明るいレンズで高い描写力
- 強風下でも安定して飛行可能(風速5m/s以上対応)
- 3方向障害物回避センサーにより、狭い場所でも安全に飛ばせる
- コンパクトで収納性も高く、重量は約249gと軽量
- カラーバリエーション:オレンジ、グレー、ホワイトなど
【活用シーン】
SNS向けの空撮・デザイン性を重視する個人ユーザー・映像作品の一部撮影などに最適です。
比較ポイント:どれを選ぶ?
シリーズ名 | おすすめユーザー | 特徴 | 価格帯の目安 |
---|---|---|---|
DJI Miniシリーズ | 初心者、初めての空撮 | 軽量・操作が簡単 | 約6〜10万円前後 |
DJI Airシリーズ | 中級者、映像品質重視 | 1インチセンサー・高画質 | 約12〜18万円前後 |
Autel EVO Nanoシリーズ | 個性を重視、非DJIユーザー | 軽量かつ高性能、色展開あり | 約10〜14万円前後 |
ジンバルとアクセサリーもチェック
空撮映像のクオリティを大きく左右するのが**ジンバル(3軸スタビライザー)**の性能です。今回紹介した3機種はすべてジンバル搭載で、滑らかな映像を撮影可能です。
また、以下のアクセサリーも撮影の質と安全性を高めてくれます:
- NDフィルター:明るさ調整とシャッター速度制御に有効
- 予備バッテリー:連続飛行のために必須
- プロペラガード:屋内や狭所の安全対策に
- キャリーケース:機材を保護し持ち運びも快適に
まとめ|最初の1台は“信頼できる定番シリーズ”から
安定して飛び、画質が良く、扱いやすい——この3条件を満たすドローンであれば、初心者でも安心して空撮を楽しむことができます。
- 価格を抑えてシンプルに始めたい人にはDJI Miniシリーズ
- 映像クオリティを追求したい人にはDJI Airシリーズ
- 他ブランドやカラー重視の方にはAutel EVO Nanoシリーズ
あなたの目的や予算に応じて、最適な1台を見つけてみてください。
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Q&A
Q1. ドローン初心者でも使いやすい機体はどれですか?
初心者にもっともおすすめなのはDJI Miniシリーズです。200g未満のモデルもあり、航空法の一部規制を回避できるのが大きなメリットです。小型軽量で取り回しやすく、操作もシンプル。自動飛行モードや安定したジンバル撮影が搭載されているため、はじめての空撮でも「失敗しない映像」が撮れます。
Q2. DJI MiniとAirシリーズはどう違うのですか?
主な違いは「カメラ性能」「センサーサイズ」「飛行性能」です。DJI Miniシリーズは軽量コンパクトで携帯性に優れますが、センサーは小さめ。一方、Airシリーズは**1インチセンサー搭載(Air 2S)**で階調表現に優れ、高画質な映像制作に向いています。また、Airシリーズは障害物回避・自動撮影機能も高度で、映画的な映像表現を目指す人に最適です。
Q3. DJI以外の選択肢として優秀なドローンはありますか?
あります。Autel RoboticsのEVO Nanoシリーズは、DJIに劣らない性能を持つ注目モデルです。4K HDR撮影に対応し、カラーバリエーションも豊富。特にEVO Nano+は、f/1.9の明るいレンズや3方向障害物回避など、実用性が高く、個性重視のユーザーやSNS映えを狙いたい人に人気です。
Q4. 空撮ドローンを選ぶ際のポイントは何ですか?
大きく分けて3つあります。
- 安定性:GPSやジンバルの性能が高いほどブレのない映像が撮れる
- 画質:センサーサイズとレンズ性能が重要。4K対応かもチェック
- 操作性:自動追尾やクイックショットなどの補助機能で初心者も安心
加えて、飛行時間(バッテリー持続時間)や持ち運びやすさ、アクセサリー対応も見ておくと良いでしょう。
Q5. 価格帯はどれくらい?初心者でも手が届きますか?
おおよその価格帯は以下の通りです:
- DJI Miniシリーズ:6〜10万円(Mini 2 SEであればさらに安価)
- DJI Airシリーズ:12〜18万円(Air 2SやAir 3など)
- Autel EVO Nanoシリーズ:10〜14万円程度
初期費用としては安くはありませんが、NDフィルターやバッテリーなどの最低限のアクセサリーも合わせて準備することを前提にすると、より快適に長く楽しめます。
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